たった3ステップで決断力を鍛える!あなたの優柔不断にはこんな罠がある

「人生は選択の連続、刹那の連続である」という言葉があります。あなたの現在は「過去から現在までの選択の結果」ですね。現在の自分に満足をされていないのであれば、それは”決断力不足”で、選択の先延ばしを続けてきたのかも知れません。そんなあなたへオススメの方法をご紹介します。
まとめる書籍

絶対達成する決断力のつけ方――意思決定が速くなる「ノイズキャンセリング仕事術」
絶対達成する決断力のつけ方――意思決定が速くなる「ノイズキャンセリング仕事術」
著者:横山 信弘 (ダイヤモンド社)
やろうやろうと思いながら、決断を先送りしてしまうあなたも、3つのステップで“決断癖”がつく!


あなたの優柔不断の原因「直感の罠」とは

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人の直感は99%は間違いである」と著者は言います。
直感で物事を判断したり、決断するということは「やけくそ」「どうにでもなれ」「なげやり」ということ、自暴自棄に陥っているのと同じことのようです。

直感で決断してうまくいくことは「たまたま」ありますが、それは再現性がありません。
また、あなたの周りに「いつも直感で判断して、うまくやっている人」がいるかもしれません。
しかし、その人の意思決定の拠りどころは直感ではないのです。直感を使っているように見えるだけです。

なぜこのような勘違いをしてしまうのでしょうか?
理由は直感の罠に引っかかっているからです。直感の罠に引っかかると「経済的合理性」で物事を判断することができません。つまり“冷静”に論理的な決断ができなくなるのです。
一見、正しそうに思えることでも「よく考えてみればおかしいこと」はたくさんあります。「直感の罠」はそういうものです。

さらに、この「直感の罠」には3つの種類があるといいます。

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1.確実性の罠
人間は極端な数字に強い影響を受ける傾向があり、この傾向を「確実性の罠」というようです。つまり「100%確実でなければ実践したくない」という心理的トラップです。
ITが発達した現在、情報収集は簡単になりました。選択肢をいくらでも増やせるため、際限なく「100%により近い選択肢を求め続けること」になります。「確実性の罠」は”高度情報化社会が生み出した弊害“といえます。
選択肢を増やせば増やすほど、どの選択肢も選べなくなります。

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2.リスク過敏の罠
人々は”目新しいリスク”や”謎の多いリスク”、”マスメディアが過大に取り上げるリスク”に対して、過敏に反応する傾向があります。
リスクとは「危険な目に遭う可能性、そして度合い」のことです。そのリスクと出会う頻度や影響の大きさを「絶対的な値で認識、比較する努力」が必要です。
にもかかわらず、目標未達成の状態を続けることにより、会社の業績が不安定になったり、「自分の夢や目標を叶えられないリスク」を正確に捉えている人は多くありません。
単純に、過去に”聞いたことがない出来事”が起こるかもしれない。それに対して過敏に反応しているだけです。よく考えればわかること。
こうした「リスク過敏の罠」にとらわれ、冷静な判断ができなくなる人は意外と多いといいます。

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3.素人意見の罠
“アクセスしやすい身近な情報”を過敏に信じてしまい、論理的な決断ができなくなることを「利用可能性バイアス」と言い、本書では「素人意見の罠」と言っています。
一昔前に比べ、インターネットを使って、素人意見にアクセスしやすい環境が整っています。利用し易いものにアクセスして、自分にとって”都合いい情報”を引き寄せ、その意見が正しいか正しくないかは別として「素人意見を鵜呑みにする事」こそリスクが有ります。
より効率よく、正しい決断をするためには「その道のプロが発信している情報」により多くアクセスすべきです。

以上、直感の罠には「3つの罠があること」を理解して、次項に進みましょう。


決断力を鍛えるステップ1「決断の罠にかかる」

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決断できない人は、さきほど紹介したような「思い込みの罠」に引っかかっています。
その罠を取り外すために、別の罠、つまり「決断の罠」を用意するのです。

そこで利用する心理現象を「選好の逆転」といいます。
ご存じの方も多いですが、3つの選択肢があったときに、ついつい”真ん中のもの”を選択してしまうというものです。”松竹梅のコース料理”のような話ですね。
「選好の逆転」とは選択肢を示された”状況”や”順番”によって思いがけない選択をしてしまうことです。

多くの人は絶対的な価値ではなく、相対的な価値判断で決めてしまう」と著者はいいます。
「選択の好転」をうまく利用して、「決断するべきことを3択で選択すること」が本書では推奨されています。
具体的な方法については、次の項で紹介します。


決断力を鍛えるステップ2「三択法」

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それではここで「三択法」について紹介します。
「三択法」は、あなたが決断したい物事を、次のように「選択肢を3つ用意すること」をいいます。

(1)ノープラン・・・現状維持
(2)チャレンジプラン・・・がんばれば、できるかもしれないプラン
(3)ビッグプラン・・・理想をも超えた、まず無理なプラン

ノープランを選択肢の一つにいれることは「三択法」を実施する上でとても重要なポイントです。「ノープランを選択する」ということは、あなたが「現状を変えないという決断をした」ということになります。

チャレンジプランは、多くの人が思い浮かぶであろう「頑張ればできるかもしれないこと」を指します。英会話を勉強したい人であれば、週に2回は英会話スクールへ通うとか、ダイエットであればスポーツジムへ通う、毎食のカロリー制限をするなどが当てはまります。

3つめのビッグプランは実現させることがほとんど不可能なプランのことです。このビッグプランも必ず作成することが「三択法」を実践する上で、大切なプロセスになります。

以上のように、やるべきことを決断できない方は「三択法」を試してみてください。

「三択法」の詳しい方法については、本書の出版社である「ダイヤモンド社」のWEBサイトにも掲載されています。詳しくはそちらの内容を参考にしてください。


決断力を鍛えるステップ3「ノイズキャンセリング術」

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時間間隔が麻痺したり、鈍くなっている人が増えています。その理由のひとつに「ノイズ」があります。
「ノイズ」を大量吸引していると、脳が真っ黒の状態となり、思考が停止していきます。
さらに脳が働かないため「メリハリの聞いた考え方や動き方」ができません。先送りの習慣からも抜けられなくなります。

本書ではこのノイズのことを「B・A・Dノイズ」と言います。

B・A・Dとは、
B・・・頭のなかで「つぶつ」行っている思考ノイズ
A・・・会議や打合せ、メールで「れこれ」雑談している組織ノイズ
D・・・インターネットを「らだら」見ることで侵入してくる社会ノイズ

それぞれの頭文字を取ったのが「B・A・D」です。このような脳に入ってきた「B・A・Dノイズ」をいかにキャンセルするかで、脳が「いっぱいいっぱい」の状態を防ぎます。

それでは、ここで具体的な「ノイズキャンセリング術」を紹介します。

まず、あなたはパソコンやスマートフォンに依存しすぎて、やるべきことができず、どうでもいい「社会ノイズ」を多く吸い込みすぎていませんか?
本書では、あなたのパソコンやスマートフォンに「”時間感覚を麻痺させる機能やアプリ”があれば積極的に削除するか、アクセスしづらい状態を作る方法」を推奨しています。

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例えば、あなたがFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアアプリを使っていて「気がついたら1時間以上経っていた!」なんて、時間を忘れて熱中してしまうことはよくありませんか?
その対処法としては、パソコンであれば「Bookmarkから削除してしまうか」、アクセスするときは「サーチエンジンで検索してから使用する」など。スマートフォンであれば「アプリを削除」して、使うときはそのたびに「WEB」で検索してアクセスするか「アプリのアイコンを頻繁に目につかない場所へ追いやる」という方法が効果的です。

ここで大事なことは「無意識にアクセスしてしまい、気がついたら何時間も夢中になっている状態」から自分を遠ざけること。
さらにソーシャルメディアだけではなく、Yahoo!JAPANやニュースサイトのように「見始めるとネットサーフィンを続けてしまい、止められなくなる」というものについても、アクセスしづらい状況を作りましょう。

また、メールやチャットアプリのように、来るたびに「集中力」が途切れてしまうこともよくありません。「通知機能をOFF」にしたり、「集中タイムはアクセスできないようする」などの対処をして、時間的感覚を取り戻しましょう。

時間的感覚を取り戻すことができれば「脳がいっぱいいっぱいの状態」を解消することができます。思い当たる方は一度お試し下さい。


いつも決断ができずに、現状維持を選択してしまっている方は今日から始めることができる簡単な方法です。
一度、動き出してから継続することができないという方は、下記の「本vieew!記事」を参考にしてみてください。

先延ばし癖に喝!原因と対策で今すぐ先延ばし癖を直そう





紹介した書籍

絶対達成する決断力のつけ方――意思決定が速くなる「ノイズキャンセリング仕事術」
絶対達成する決断力のつけ方――意思決定が速くなる「ノイズキャンセリング仕事術」
著者:横山 信弘 (ダイヤモンド社)

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   Kindle版あり

実用・スキル #三択法 #優柔不断 #決断力


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