「一日一食」ファスティング(断食)は、超一流アスリートも実践している健康法
著者:船瀬 俊介 (三五館)
長生きしたけりゃ、食べるのを減らしなさい。ムリせず、気楽に“空腹感”は“幸福感”。ベストセラー『3日食べなきゃ、7割治る!』の実践篇。
「ファスティング(断食)」「一日一食」ってそんなに効果があるの!?
本書でおすすめしているファスティング(断食)を実践している人が喜びの声をあげています!というこんなフレーズが本書には掲載されています。
“「30年来の痛風が治まり、精力抜群に!」60代タクシー運転手
「糖尿病注射を1ヶ月で離脱」50代社長”
「インフルエンザにもかかれなくなってしまいました!」40代 救急救命士”
えっホント!?ちょっと胡散臭い感じがしますが、医学的にどうなんでしょうか?しかし、これは長年のアンチエイジング研究でも実証されている話のようですよ。
「一日一食」「腹七分目」にすれば凄い良いことがあるのかも?と思ってしまうデータの数々
「40歳を過ぎたら、食べなくていい」こう語るのは「空腹力」の著書である石原結實氏。様々な健康法の指導でも著名な方で、医師の立場から1日一食主義を提唱しています。石原結實氏が言うには『少食こそが、長寿の必要条件をすべて満たしている』といいます。
「カロリーを制限すると寿命がのびる」この不思議な現象に注目した世界中の学者たちは「アンチエイジング研究」を進めました。
アンチエイジング研究の実験対象は、単細胞の酵母菌や原生動物(ゾウリムシ)から、ミジンコ、虫、哺乳類のラット、猿にまで及び、その実験報告はこうです。
それは、自由にエサを食べさせた量を100%として、別の群では食べる様を適度に制限しました。すると、少量に制限した群の方が例外なく長生きすることがわかったそうです。少食の延命効果は以下の通り。
【生物別延命効果】
原生動物 1.9倍
ミジンコ 1.7倍
虫(クモ)1.8倍
ラット 1.4倍
その他にも、「猿」を使った研究では、「たらふく腹十分食べさせるより、腹七分目の猿の方が2倍も生き残った」という研究結果もあるそうです。さらに、この少食群(腹七分目)の猿たちに共通して見られたのは「男性ホルモンが減らない」という現象。
この男性ホルモンは、「DHEA-S」と呼ばれ、復腎皮質で作られます。別名若返りホルモン。このホルモンは、若返りとともに、免疫力も増強する作用があるといいます。加齢にしたがって減っていくのが普通ですが、この少食群の猿たちは減っていなかったそうです。つまり、腹七分目でも、精力、免疫力も増強する作用があるということがわかったようです。
冒頭で紹介したファスティングをしたら、「性欲、精力ともに、驚くほど強くなった!」という体験談もあながち嘘ではないみたいですね。
あの超一流アスリートも「ファスティング」「一日一食」実践してる
三冠王2度達成「プロ野球の至宝」落合博満氏や、史上最高回数の優勝を視野に入れた平成の大横綱白鵬関の活躍を陰で支えているのがファスティングらしいです。
そして、直接指導を行ったのが、日本屈指の食堂指導師、山田豊文氏(杏林医学研究所所長)。山田式ファスティングは、球界、相撲界など超一流アスリートたちに先を競うように取り入れられているそう。
白鵬は山田先生の指導を受けてから急激に成績を伸ばしたらしいです。さらには、球界では落合博満さんのみならず、工藤公康、小久保裕紀、金子千尋、田中賢介など、球界を代表する選手は山田先生が指導して、目覚ましい成績を上げたそうです。
気軽に始めるファスティング「一日一食」健康法で食べたらいいもの
まずは気軽に「1日1食」のファスティングを始めるために注目したい飲み物、食べ物は2つ。
飲み物は「番茶」がオススメ。緑茶には素晴らしい抗ガン作用があるのは有名ですが、緑茶の中でも、番茶が一番おすすめなんだそう。静岡大学の研究で、番茶、前茶、抹茶、ほうじ茶など緑茶を比較したところ、すべてにガン抑止効果が確認。中でも、番茶はずば抜けた抗ガン作用があったそうです。
食べ物は「ゴマ」がオススメ。中東では昔、「ゴマ一粒とラクダ一頭を交換した」なんて言われているほどの貴重品だったそう。ゴマの栄養効果というと、抗ガン作用、乳がん抑制、老化防止、心臓病、脳梗塞防止など薬効をあげると切りがないほど。これらはマウス実験で確認された結果。
ゴマというと「セ◯ミン」というゴマの成分のサプリメントがありますが、なんといっても毎日取り入れるには高価ですよね。著者は、100円ショップに売っているようなすりゴマをまとめ買いし、日々の食生活で取り入れるだけでも十分と言っています。
このファスティングについては、インターネットで検索されるか、今回紹介した本書を参考に興味のある方は初められてみてはいかがでしょうか?本書にはファスティングの効果と裏付けられた研究データが豊富に掲載されています。
著者:船瀬 俊介 (三五館)
Kindle版あり