ダルビッシュ、本田圭佑のプロモーターが語る「セルフブランディング術」
自分が「こうなりたい」という明確なゴールイメージを持ち、そのゴールイメージに沿った生き方を選び、それを継続しているということ。
プロローグより
一見、「明確なイメージをもつ」ということは、目標達成や自己実現のためには当たり前だと思うかもしれません。
しかし、それを外見や主張、行動までに反映させ、ずっと継続し、”生き方”として昇華させている人は多くないのではないでしょうか。
著者:伊藤正二郎 (サンマーク出版)
数々のスーパースターをブランディングしてきた著者が語る、自分の価値を高める生き方。
自分を「単語」で表現できるようになりなさい
「コンセプトを表す言葉」は必ず単語にしています
すごい人のすごい流儀(26ページ)
著者はエイベックススポーツ株式会社というアスリートのマネジメント会社を経営されている方。所属アスリートは、ダルビッシュ有選手や本田圭佑選手などの一流アスリートが契約しています。
著者の事務所では、企業に対し、紹介するアスリートのコンセプト文章は「単語」。形容詞はNG。名詞で表現したほうが、その人の本質的にな魅力を端的に表し、様々な場面に柔軟に対応できるそうです。
たとえば、ダルビッシュ有選手の場合、
といったキーワードで表現しているそう。
企業の広告のコンセプトが共通する場合のみ、オファーを受けるようにしているそうです。
自分のことを単語で表せるような生き方をしよう
すごい人のすごい流儀(28ページ)
なぜ、アスリートの言葉には名言が多いのか?
練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘をつくよ
ダルビッシュ有Twitterより
このつぶやきは何千回も引用され、無数のブログやウェブサイトにも転載された言葉です。
スポーツだけでなく仕事や勉強など、さまざまなことに当てはまるため、多くの人の心に響いたのでしょう。
「頭」を使わないと努力は嘘をつく」と言ったダルビッシュ選手は、
とも言っている通り、子供の頃から野球漬け。
その後、甲子園での活躍を経て、日本でのプロ野球からメジャーリーガーとなっています。
なぜ、アスリートの言葉には名言が多いのか。著者はこのように語っています。
もし、彼が「努力している」と言いながら、練習で手を抜いていたり、栄養管理についての知識が浅かったり、不摂生な生活を想像させる体型だったら、きっと誰の心にも彼の言葉は響かないでしょう。
すごい人のすごい流儀(71ページ)
普段の外見、主張、そして行動に一貫性があり、生き方にブレがない。
そして、それを長いこと継続しているからこそ、多くの人の心に響くのだそうです。
人の価値は不動産価格と同じような動きをする
人の価値は不動産価格にも似ていて、いくら広大な土地でも人里離れた山中だと価値は高くない。しかし、そこに駅ができる、高速道路が通る、商業施設ができる、といった付加価値がついて評価が上がれば、不動産価格も跳ね上がります。
すごい人のすごい流儀(168ページ)
付加価値を持った人には、いつか必ず「欲しい!」と名乗りをあげる人が出てくると著者はいいます。
だからこそ、「自分のコンセプトを反映し、一貫性のある生き方を続けていれば、あなたの価値は絶対に上がる」「継続が重要」だと言われています。
数多くの”すごい人”に関わってきた著者だからこそ語れる内容です。
エイベックス・スポーツ株式会社代表取締役社長。エイベックス時代、バックストリート・ボーイズ、ブリトニー・スピアーズ等の世界的スーパースターをプロモート。13年、エイベックス・スポーツ株式会社を設立。エンタテインメント業界で培ったノウハウを活用したマネジメントとブランディング手法でスポーツ、トップアスリートなどの価値最大化を実現している。