里中李生が答える10年後に成功している男はどんな人?
高校生の時に心臓神経症を発病し、高校は中退。
しかし、その後、病を快復させ、時代に媚びずに骨太な筆到で生き方論や恋愛論を展開するベストセラー作家です。
悩みを抱える現代人への鋭い回答の数々が掲載されている本書。そんな回答の中から一部をご紹介。
著者:里中李生 (飛鳥新社)
仕事・人生・お金・対人関係・恋愛―「こんなはずじゃない」と疑問を持つ若者へ、将来大きな“リターン”を手に入れるための、56の答え。
里中李生が答える【仕事編】「日本の会社では、出る杭はやはり打たれる?」
里中氏の答えは「当り前。日本人は、出る杭を打つのが生き甲斐」なんだそう。
「夢を語っただけでも笑われる。生意気に喋ったら執拗に叩かれる」「どうしても日本にいたいなら、組織には入らず、アーティスト系の仕事を探すか、起業して自分がトップでいられる仕事をするしかない」と言われています。
これは確かに分からなくもないですね。
「組織には合わない」と思ったら、即退社して自分にあった仕事を探すのが当たり前。
「一番ダメなのがこの会社は合わないから転職して他の会社を探す」ってことみたいです。
サラリーマンは我慢して当たり前、嫌なら辞めて自分でなんとかしろってことですね。
10年後成功している男は「正しいことも認められない世界だと割り切る強さを持つ」こと
里中李生が答える【選択編】「これからの時代、最も安定していそうな仕事は?」
里中氏の答えは「公務員」か「銀行」。
「公務員は性犯罪でも犯さない限りクビにならない」「銀行は世の中の役にたたず、サボっていても金を使い込んでもクビにならないくらい安定しているから」なんだそうです。
一方で会社が潰れない限り「幸せ」は目指すことはできるかもしれないが「快楽」は一切得られないと言われています。
「高笑いするとか快哉の叫びを挙げられる人生にはならない」「せいぜい応援している野球チームが優勝した時に喜ぶくらいで、自分の勝利には無縁の生活になる」とのこと。
いいですね、快哉の叫びを挙げられる人生ってどんな感覚なんでしょうか。
10年後に成功している男は「ガッツポーズも出ないような人生は選ばない」こと
里中李生が答える【お金編】「お金持ちが贅沢しているのを許せない」
以前、安部総理が3,500円のカツカレーを食べて批判している人がいましたね。
里中氏は「そんな人は全員日本から出て行ってくれ」とのこと。
「お金のある人がお金を使うことを怒る人は、思想が知らず知らずのうちに社会主義になっている」
「資本主義の国にいながら、言っていることは社会主義」ということでしょうね。
中国などが典型的な例ですが、社会主義国家は国民全員を平等に「貧乏」にすること。
批判している人はそんな社会が理想なのかもしれません。
「贅沢な暮らしをしている人は、その消費を通して、経済、特に内需に貢献をしているということを理解する必要がある」と言われています。
10年後に成功している男は「平等の本当の意味を知っている」こと
里中李生が答える【眼力編】「AKB商法にまんまとハマっている」
AKB商法に対して里中氏は「秋元康を儲けさせるのはいいこと。才能のある男に儲けさせる。」ということを肯定しています。
「あんなに可愛い女の子たちがステージで踊っていて中毒にならない男の子がいない方がおかしい」「かわいい、綺麗、色っぽいと思う女の子に本能で夢中になってしまうもの」と考えているみたい。
CDを100枚買って10万円使うことではなく、パチンコに熱中して、ギャンブルに何万円も流してしまう人が糾弾されるべきなんだそう。
10年後に成功している男は「才能がある人たちへの嫉妬などしない」こと
里中李生氏著書『男はお金が9割』のまとめも掲載しています。こちらもご覧下さい。
⇒ 「お金持ちの定義」にみるお金持ちになる男と貧乏になる男の考え方
著者:里中李生 (飛鳥新社)