究極の個人投資家「片山晃」- 投資で65万を25億に変えたお金を稼ぐ方法とは

バイトで貯めた65万円をわずか7年半で25億円にふやした究極の個人投資家「片山晃」さん。
2015年5月に発売された話題の著書「勝つ投資 負けない投資」から、片山晃さんとはどんな人物なのか、どのような考えを元に投資を実行してきたのか、本記事にてまとめましたのでご紹介します。
まとめる書籍

勝つ投資 負けない投資
勝つ投資 負けない投資
著者:片山 晃(五月), 小松原 周 <クロスメディア・パブリッシング>
日経平均は上がっているのに、なぜあなたは勝てないのか。「機関投資家に個人は勝てっこない・・


究極の個人投資家、五月さんこと「片山晃」さんとは?

rheos.jp

カリスマ個人投資家として大きな成功を収めたハンドルネーム五月さんこと「片山晃」さん。
投資の世界に飛び込む前は、高校卒業後に入学した専門学校を1年で中退し、4年間ネットゲーム廃人として過ごしたそうです。

その後、「株取引を題材にしたテレビドラマ」に影響を受け、投資活動を開始。バイトで貯めた65万円の投資額を現物取引でスタートし、7年半で12億円まで増やしました。

2013年には、運用会社レオス・キャピタルワークス株式会社に入社。カリスマファンドマネージャーとして有名な藤野英人さんの元で、機関投資業務に従事されます。

2014年、未上場企業への投資を行うシリウスパートナーズ株式会社を立ち上げ、再独立。複数の上場企業にも大株主として名を連ねているそうです。


「勝つ投資 その1」自分なりの方法を確立させる

torycapital.com

片山晃さんは「投資には様々なやり方があり、どれを選ぶかは一概に論じることは出来ない」と言います。

投資にはその人の性格がものすごく出るもの。育ってきた環境や、今の家庭状況などのバックグラウンドによって、リスクに対する考え方も大きく異なるそうです。
そのため、「自分にはどんなやり方が向いているかというのは自身で見つけるしかない」と言われています。

そこで片山さんが薦めている「自分に合ったやり方」を見つける方法は、「いろいろなやり方に実際に触れてみて、それを実践している先駆者のブログや書籍から考え方を学び、しっくり来るまで試してみる」ということ。片山さん自身、「自分のやり方を自覚できるようになるまで、5年かかった」といいます。

一方、良くないのは、「大きく儲けたいとか、楽して稼ぎたい」という発想からやり方を決めること。天武の才を持っている著名トレーダーには、独特の感覚で値動きを捉えることができるそうですが、片山さんは決して同じやり方を真似しないそうです。

一般に、株を始める時に参考にするであろう書店の株コーナーやマネー誌に出てくるやり方は、どうしてもその時々の売れ筋に沿ったものになるため、内容が画一的になりがち。「本当に自分に合ったやり方に辿りつけていないという人もいるのではないか」といいます。

ネットなどを使って、能動的に世の中にはどんなタイプの投資家が存在するのかをよく研究してみることをオススメしています。


「勝つ投資.その2」時間も情熱もかけられない人が取るべき手法とは

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片山さんの主な投資手法は、「小型の成長株がその頭角を現し始める初動を捉えて集中的に投資する」というもの。それには、普通の人があまり見ていないような小さな株を常にウォッチしながら、世の中の次のトレンドはなんだろうかと考え続ける必要があるといいます。

これをやるには、いくら時間があっても足りず、その気になれば24時間でも企業業績をつぶさに見ていく作業をし、常に考え続ける必要があるそうです。
「もし、同じようなやり方をするのであれば、それなりの時間と情熱を注ぐことを覚悟し、数年かけて収穫期に入るぐらいの時間感覚が必要」だといいます。

一方、「私にはそういう地道な作業は向いていない」「とはいえ、値動きを読んでトレードで勝つほどのセンスもない」という人であれば、投資で大きく儲けることを諦めた方が良いとのこと。
それは、自分にあったやり方が見つかっていないのに、儲けたいという願望有りきで投資を続けてしまうと、儲けるどころか損を重ねるばかりで大変危険なんだそうです。

それでもどうにかして投資で勝ちたいという人は、次の3つの選択肢を薦められています。


1.あまり適正がないことを自覚して、無理のないリターンを上げる手法を磨く
2.信頼できるプロフェッショナルを見つけ、自分のかわりに運用してもらう
3.投資で勝つために自分自身を殺し、勝てる性格に少しでも近づける


「勝つ投資.その3」諦めずに続けることが何よりも大事

eadvisor.co.jp

これまでにお伝えしてきたように、「自分にとって最適なやり方を見つけ出すだけでも数年の時間を要する場合がある」といいます。片山さんが最も伝えたいことは、『投資には「信念」と「忍耐」が絶対的に必要である』ということ。スキルや経験は、これらに比べれば対して重要ではないと言います。

よく、相場にはブル(牛:強気派)とベア(熊:弱気派)の2匹の動物がいるといわれています。強気派のブルが角で相場を押し上げ、弱気派のベアが鋭い爪で相場をなぎ倒しています。
しかし、実はもう一匹の動物がいます。それがカモ(勝てない投資家)です。勝てない投資家は、「ブルとベアが激しくぶつかり合う中で右往左往するカモのような存在」になってしまっているのだといいます。

勝てる投資家は、カモとは逆の発想で市場と対峙しています。会社の内面をよく見て、幅広い視野で、合理的な判断をします。注意するのは市場の噂や他人の意見ではなく、「自分の投資哲学」がぶれていないかどうかにあります。相場が早く動いている時ほど、視点を大きく構え、ゆったり考えて行動し、相場がゆっくり動いている時ほど、素早く考えて行動することが大事だといいます。

荒波が続く相場の中で、最終的に福音を得るのは「本物の投資家」だけなのです。


本書は全体的に、投資のテクニックではなく、片山さんが「勝つ投資」について、努力や忍耐、独自の投資スタイルの確立など「メンタルや考え方」の部分を重視して書かかれています。
本書は先日Amazonへの開示請求の件で話題になった通り、Amazonのレビューがかなり荒れています。読者は、圧倒的な成果を上げた著者が満を持して書き上げた「投資の裏ワザ」を求めており、「メンタルや考え方、投資哲学」という当たり前のことを求めてはいなかったという結果なのかも知れません。
ただ、著書の主張をそのまま受け取ると、「自分の投資哲学を確立する」か、「楽して勝てる裏ワザを求める」か、その違いが、大きな結果の差に繋がっているようにも見えてしまいます。
Amazonの著書のページには、実際に明らかに本書を読んでいない人のレビューが多く書かれています。ご自身の目で本書を手に取り、レビューされることを推奨いたします。




紹介した書籍

勝つ投資 負けない投資
勝つ投資 負けない投資
著者:片山 晃(五月), 小松原 周 <クロスメディア・パブリッシング>

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   Kindle版あり

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