やるべきことを毎日継続できないあなたが怠け癖を退治する方法
「やりきる技術」という書籍を元に、怠け癖を治す方法をまとめましたので、紹介いたします。
著者:小倉 広 (日本経済新聞出版社)
怠け者でも生まれ変われる。確実にゴールにたどり着くためのコツを紹介。
あなたに「怠け癖」がでてしまう理由
今日からダイエットを開始しよう!と思っても3日坊主でやめてしまう。これから英語の勉強をしようと考えても、何もせず時間が経過してしまっている。
こんなことを思っていても、”続けること”も”始めること”もできないアナタ!
それは多くの方が直面する怠け癖ですね。なぜ怠け癖が出てしまうでしょうか?理由は物理的な重さと精神的な重さの2つです。
物理的な重さとは、始める段階に困難な業務が集中しているということ。例えば本を書くことを考えてみましょう。書き始める前の必要な工程として「構成を考える」「目次をつくる」「見出しをつくる」など挙げられます。一見すると普通の工程に見えますが、実はここが一番大変。
なぜなら「構成」や「目次」をつくる、ということは、本全体をまるごと一冊、矛盾なく一貫させ、過不足なく全体を設計しなければならないということ。これは設計図を完璧に書き上げるということですね。
この工程は執筆において”物理的な重さ”に加えて、”精神的な重さ”が追加されます。
このように、あなたの怠け癖の原因は「これから歩き出す道のりがとてつもなく長い」「街頭もなく真っ暗闇を歩いて行かなくてはならない」といった見えない恐怖と無意識のうちに戦っているのもしれません・・・
怠け癖のあるあなたはこうやって始めたらいい
これから目指す道のりが長く、ゴールを見据えると気が遠くなる・・・
そんな気持ちでは、なかなか一歩を踏み出すことさえできないのかもしれません。そんな怠け癖に効く最高のクスリは目標を小さく砕くことだと本書はいいます。
例えばあなたの目標がダイエットだとしましょう。「10キロ痩せる」という目標だけを見てしまうと、大きな目標に怖気づき、手を付けることさえできません。その場合、10キロ痩せるために必要なことを細かく砕いてしまうこと。
「通うジムを決める」「ランニングコースを決める」「自宅のマンションではエレベーターは使わず階段を使う」など、ほんの些細なことに細かく砕くことがいいようです。
そして思いつく限り細かくやることを書き出したら、あとは「一つ一つ消しこむ作業」をすること。例えば「通うジムを決める」という内容があれば、「ジムに申し込みの電話」をしたら一つの目標は達成です。
そうすれば、やるべき目標が一つ一つクリアでき、クリアすることで心がスッキリするはず。
まずは大きな目標のことは考えず、目の前の細かく砕いたことを一つ一つクリアすることです。
怠け癖があってもこうやれば続けられる
ようやく重い腰を上げて、目標に向かって動きだしたアナタ。もう今日は疲れたから「明日2日分やればいいや!」って思うことはありませんか?
例えばあなたがダイエットを目標にジムに通い始めたとしましょう。通い始めて3日目。今日はなんだかジムにいくのが面倒臭くなってきました。「今日は休んで明日いつもより頑張ればいいや」ということで3日目は休みました。
そして4日目。
あなたはしっかりジムに通い、2日分のトレーニングを頑張ってこなします。その時は「なんだ。やればできるじゃん!」思いましたが、次の日、肉体疲労から体のダルさが抜けません。
そして、あなたは5日目休んでしまい、ジムに行く習慣もだんだん薄れてしまい…
こんなことは十分に起こりえます。肉体的にも精神的にも負荷をかけ、なんとしても「やり切る!」と決めて頑張っても、その一過性を何日も継続させることは難しいようです。
要するに、一発逆転を狙うことが、まったくもって再現性のない”なんとかなる方法”ではないということ。小さなことを毎日少しずつでいいので継続することが大切。
あのイチロー選手がこんな有名な言葉を残しています。
❝小さなことをコツコツと積み重ねることがとんでもない所へたどり着く唯一の道❞
怠け癖がでてしまってもいい。あなたは何度でもやり直せる。
毎日小さなことをコツコツと積み上げて「怠け癖」も消えかかってきた頃。
あなたは友人から飲み会に誘われます。その時は「飲み会が終わってから、夜中にジムに行こう」と思い、飲み会にいきます。
お酒もどんどん進み、気づいたら遅い時間になってしまっていました。そんなあなたは「今日のジムはいいか…」と思い、毎日継続して続けていたダイエットを休んでしまいます。
次の日、目が覚めて冷静になったあなたは「また怠け癖が出てしまった・・・」と自己嫌悪に陥るかもしれません。
でも考えてみれば、今までやるべきことを継続できなかったあなた。最近は見違えるように継続して努力ができるようになりました。それだけで大きな進歩です。「転んでも、何回でも何百回でもやり直せばいい」と本書はいいます。
❝最大の名誉は決して倒れないことではない。倒れるたびに起き上がることである❞
これは孔子の有名な言葉です。
大事なポイントは、一度継続出来なかった日があっても、毎日のペースを崩さないことです。また同じように毎日コツコツ継続していけばいいということです。
「怠け癖」が出てしまっても、またやり直せばいい。空いてしまった分を取り返そうとせずに、毎日小さなことを積み上げていく。そのような考えが大切だといいます。
思い当たるようなことがあったかもしれませんが、本書のポイントを参考にすれば、あなたも「怠け癖」を改善することができるはず・・・。より詳しい内容が知りたい方は本書を参考にしてみてください。
著者:小倉 広 (日本経済新聞出版社)
怠け者でも生まれ変われる。確実にゴールにたどり着くためのコツを紹介。