起業したいけど踏み出せないあなたの心を軽くする4つの言葉
著者:今井 孝 (かんき出版)
本書を読めば、不安や恐怖が消える。画期的なアイデア、夢・ビジョン、ビジネスモデル、お金、すべてなくても大丈夫。
ありきたりのアイデアでスタートする
ビジネスに画期的なアイデアは必要ありません。
ビジネスで成功するにはアイデアも大事なのですが、もっと大事なのは「行動し始めること」です。起業を思いついたら
「革新的なビジネスアイデアを思いついたら起業しよう!」「いつかは世の中を変えるくらいアイデアを思いつくだろう」と思って、起業に躊躇している人は案外多いですよね?
もしかすると、いつかは「起業しよう」と思っていても、「アイデアがない」ということを言い訳に逃げているのではありませんか?
「世の中を変えるほどのインパクトのあるアイデア」を考えようとしても難しいですが、「ありきたりなアイデアでいい」と言われると、いくらでもビジネスアイデアは浮かんでくるのではないでしょうか。
著者も、他のコンサルタントのマネでスタートし、セミナーを開催しても参加者1名ということもあったそう。しかし、今では、トータル5000人以上が参加する人気セミナーになっているようです。
頭の中で考えているだけでは、本当に画期的なビジネスにはなりません。
いつでも復活できる条件を作る
「起業に失敗したらどうしよう・・・」と考えると怖くなるかもしれませんが、「失敗したら再就職すればいい」など、対応策を明確に決めておけば、恐怖感はかなり減るのではないでしょうか?
起業までの準備
起業するあたって、よっぽどの天才か、よっぽどのバカでない限りはやっぱり「失敗してしまったらどうしよう」と考えてしまうもの。
でも、起業に失敗したところで、再就職する、家業を継ぐ、アルバイトで食いつなぐ、前の会社に契約してもらうなど、考えてみるだけでもさまざまな選択肢があります。
年齢にもよりますが、実際の転職市場では、「新規事業を立ちあげた経験」「ゼロから何かにチャレンジした経験」「会社を経営していた経験」というのは非常に価値があり、経験者が少ないため、重宝されるものです。
起業する前の在職中に、転職エージェントの方に「年齢」「経験」「スキル」などと、今後の業界の動向と求人市場を照らしあわせて教えてもらえば、実際の自分の市場価値を判断することもできるでしょう。
失敗の回数を決めてスタートする
客観的なものの見方を再現するための方法の1つが、「失敗の数」を数えることです。
ビジネスプランを立てるには
失敗は誰でも嫌なもの。
しかし、その失敗を乗り越えて行動し続ける人が、起業して成功します。
しかし、問題はメンタルの部分。成功している人は、何度失敗してもへこたれずに挑戦をし続けます。このメンタルの強さはどうすれば手に入れることができるのでしょうか?
彼らのメンタルの強さは、ものの見方を変えることでマネすることができます。
このように成功者の強靭なメンタルの要因の1つは、「客観的に自分を見られる」ということ。
そのための方法としては、「最初から失敗の回数を多めに決めておくこと」なんだそうです。
さすがに100回でも失敗して改善したら、成功しないなんてことはなんですよね。
売れている人をバカにしない
うまくいっている人に対して、悪いイメージを抱いていると、あまり良くありません。売れることを批判したり、バカにすると、逆に自分が売れることに恐怖を感じるからです。
マーケティングとセールスを行うには
「なんであの人があんなに人気あるの?」
「なんであんな中身のない本が売れるの?」
「あんな簡単で当たり前のことを言ってるのに、あの人はなんで成功しているの?」って思うことはありませんか?
そのような思考が、「売れたら、他の人から批判されるのではないか?」とブレーキがかかると著者はいいます。なぜなら、人間というのは、自分が考えていることを相手も考えていると思うもの。
あなたが起業したときにより多くの人に応援されるためにも、売れている人がいたら、積極的に応援するようにしましょう。
本書は、のべ3万人以上の起業家にノウハウや考え方を伝えてきた「起業支援のプロ」が書いた280ページに渡る起業の教科書です。起業への一歩を踏み出したい方、起業した後はどうしたらいいのか学びたい方は本書をご参考下さい。
紹介した書籍:起業1年目の教科書