起業せずに億万長者?就活生がベンチャーに行くべき理由と劇的に伸びる会社の見分け方

あなたは何のために今就職活動をしていますか?
もしくは、何のために就職活動をされていましたか?
就職活動をしている学生の大半は大企業への就職を志望し、激しい競争を勝ち残る努力をしていることでしょう。それは、将来の安定、安心、ネームブランド、世間体を考えてのことでしょう。

一方、中小企業、ベンチャー企業に就職すれば、上記の考えを実現できないかもしれません。
しかし、大企業に努めて何十年も働かなければならない金額を数年で手に入れることができる方法があること知っていますか?
「ストック・オプション」という仕組みを知らない学生が大半だという事実に衝撃を受け、このたび『いちばんいいのは中小企業のサラリーマン』という書籍から就活生や学生、または若手社員に向けて内容をまとめてみました。

何もベンチャー企業を100%オススメする記事ではありません。ご自身の選択肢を広げるという視点で内容を参考にされて下さい。

まとめる書籍
いちばんいいのは中小企業のサラリーマン
著者:串崎 正寿 (PHP研究所)
会社の成長を実感でき、その成長がダイレクトに報酬に反映されるダイナミズムは、中小企業でしか味わえないものです…

学生はなぜ大企業に行きたがるのか

hatena.com

新卒の学生には、昔もいまも変わらず、強い大企業志向が存在します。それはすなわち、学生たちの根強い「安定志向」の表れといえます。

第5章 大企業につきまとう幻想と現実

学生たちが求めている「安定」には3つの要素がある。

1.経済的な安定

初任給がいい、ボーナスがたくさんある、残業代はしっかり支払われる。
⇒ それが退職するまで続くと考えられている

2.仕組みの安定

福利厚生が整っている、休日や休暇がしっかり取れる、定期的な昇進・昇給がある。
⇒ 強力な労働組合が雇われる権利をある程度は守ってくれる

3.社会的な安定

大企業は世の中での認知度が高く、社会的な信用度の高さに繋がる。
⇒ 親族を安心させ、住宅ローンを借りる際の審査も通りやすいというメリットがある

一方、「大企業に入れば一生安泰が保障される」という時代はとっくに終わっているのは事実。

企業の成長が止まったいまはどうでしょうか。ポジションの数は増えず、売上も頭打ちの状態です。
年齢が上がるほど上り階段は狭くなり、脱落する人が出てきます。
そしてある日突然、年功序列や終身雇用のはしごを外され、リストラを言い渡される。大企業で働くとは、そのような大きなリスクを内包しているのです。

第5章 大企業につきまとう幻想と現実


ベンチャー企業で働けばIPOで億万長者になるのも夢ではない

webrock.jp

「自社株長者」になるには自分で起業しなければならないし、自分はそこまではできない・・・と思う人もいるかもしれません。
しかし、「IPOプレミアム」は、創業社長だけの特権ではありません。ベンチャー企業で働く社員にも、その恩恵にあずかるチャンスがあります。

第1章 中小企業のいったい何がおもしろいのか

「昔のお金持ち」 ⇒ 不動産や株式投資で財を成した人が多い
「最近のお金持ち」 ⇒ 40代後半くらいでお金持ちになっている人たちは、ほとんどが「自社株長者」である

自社株長者とは、ベンチャー企業を立ちあげ、成長させて上場させることで、自分が持つ株式の価値を高めて現金化する、いわゆる「IPO長者」のこと。

一方、IPO長者になれるのは、ベンチャー企業の創業者だけではない。
⇒ ベンチャー企業は、給料に「ストックオプション」を組み合わせて補填することがある

例えば、このようなケースは十分に考えられる。

【前提】
本来800万円の年俸で働ける実力がありながら、600万円を現金給与、200万円分はストックオプションで受け取っていた場合に、会社がIPOを達成したとする。

【ストック・オプションを行使すれば】
支給された額面200万円の株が、市場価格で4000万円になったタイミングで現金化すれば、3800万円を手元に残すことができる。
※税金は考えないものとする

現実として、若手社員や新卒の就職活動をしている学生は「ストック・オプション」の存在を認識している or その制度を活用してる人はほとんどいない。

IPOを目指すベンチャー企業を就職活動先として選ぶことで、自己成長だけでなく、金銭的な恩恵を手に入れることもできる。


これから伸びる会社の探し方3つの視点

fc2.com

これから伸びる会社の探し方は「社長」「会社」「ビジネスモデル」の3つの視点で見分けることができる。

社長編

・会社のビジョンや方向性を自分の言葉で語ることができる
・自社の話で興奮する社長は信頼できる
・ホームページに顔写真を載せていない社長は営業が苦手

会社編

・超高層ビルの素敵なオフィスは会社の成長を止める
・社長を「◯◯さん」と呼ぶ会社は伸びる
・著名人と一緒に写った写真が飾ってあるのは要注意

ビジネスモデル編

・商品を使って満足できたら、あなたにふさわしい会社
・一過性で終わることなく、継続課金のある仕組みを構築している

以上は一部を著書からピックアップした特徴。
気になる会社があれば、「実際に会いに行ってしまえ!」というのが著者の推奨。


ベンチャー企業は経営の本質を学べるチャンス

seesaa.net

将来、企業や独立を目指している人、あるいは経営を学びたい人にとって、中小企業で働くことは、経営の本質を学ぶための最良の方法だといえます。
なぜなら、経営の本質は利益であり、利益を最も肌で感じることができるのが、中小企業で働くことだからです。

第1章 中小企業のいったい何がおもしろいのか

以下、ベンチャー企業が経営の本質を学べるチャンスである理由。

お金の流れが把握できる

会社の規模が小さいため、全体の利益のうち自分が貢献している割合を特定しやすい
会社の利益と自分の貢献や報酬の関係性が、大企業で働く場合に比べて、じつに明快である。

社長の存在が身近である

社長が身近にいれば、経営者が何を考えているのかを知るチャンスが増える
⇒ 資金繰り、事業拡大のための事業提携、起業からこれまでの苦労話など、リアルな教材が近くにいる

大きな枠組みから精神的に独立する、これからのビジネスパーソンに必要不可欠なマインドを手にするためにも、「独立するならベンチャー企業がベスト!」である。


いかがでしょうか?
「いつかは起業したい」なんて、思いを馳せながらに大企業に就職してしまい、その希望を実現せず日常の仕事に不満を漏らしながら働いている方が意外に多いものです。

一般的な常識だけでなく、幅広い視点からご自身の人生を選択できるような情報を必要とされていらっしゃる方は、ぜひ本書を参考にされてみてください。
ホンビュー編集部が思うには、「本書のタイトル」と「内容」がちょっとミスマッチしている気がしますが、本質を捉えていて読み応えのある良書でした。

紹介した書籍:いちばんいいのは中小企業のサラリーマン





ビジネス・経済 #ストック・オプション #ベンチャー企業


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