部下への指導方法間違っていませんか?部下のやる気を引き出す3つのポイント
しかし、決して難しく考えず「シンプルに使える方法」だけを本記事にてご紹介します。
著者:吉田 幸弘 (ダイヤモンド社)
ちょっとした言い方、言い回しによって、部下…
部下のダメな部分に注目しない!まず思考を変えましょう
あなたは部下の”ダメな部分”に注目してしまっていませんか?
部下に対してダメな部分を注目する「減点評価」だと、ネガティブな思考となってしまい、部下に対してやる気を下げるマイナスな言い方しかできなくなってしまいます。
人は誰しも「強みと弱み」を持ち併せています。
その強みと弱みは表裏一体ですので、あなたが部下に対する視点を変えればいいだけです。
例えば、あなたがいつも感じる「部下に対する視点」をこんな具合に変えてみるのはいかがでしょうか?
・あいつは飽きっぽい → 好奇心旺盛
・新しいことに挑戦しない → 堅実である
・細かいことを気にしすぎる → 気配り上手
・理屈っぽい → 論理的
・行き当たりばったり → 臨機応変
などなど…
このように見方を変えることで、部下に対して「ポジティブな視点」を持つことができます。
部下の言いたいことを上手に引き出す聞き方
「お前は何が言いたいんだ?」
「何が言いたいのまったくわからない!」
こんな言い方で部下の報告を全否定していませんか?
部下が報告しにくいイメージを与えてしまうと、ビジネスで重要な「報連相」が滞る事態が起こるそうです。
そうなると「なんでお前は今まで黙ってたんだ!」という結果になりますね。
「あいつは報告ができていない!どうなってるんだ!?」と考えがちですが、報告が来ないのは「あなた自身に原因がないのか?」と考えた方がよさそうです。
部下からすれば、あなたは”報告しにくい上司”になってしまっている可能性があります。
例えば、部下からの報告を聞いても、イマイチ要点がつかめない場合、
「報告ありがとう。話を整理したいので、もう一度話してくれるかな」といった対応が推奨されています。
少しの言い回しに配慮するだけで、「大事な報告が怠ること」はなくなるかもしれません。
部下が気持よく動いてくれる頼み方
あなたは会社に来客があるとき、部下にこんな頼み方をしていませんか?
「おい、山田さんお茶出しといて!」
これはNG。
自分が忙しくしているときに、命令口調で言われれば、誰でも気持ちよく動けないものです。
こんなときのポイントは「山田さんだから頼みたいというポイントを明示する」といいみたいです。
「山田さん、大事なお客様なので、山田さんにお茶を出して欲しいんだ。」
こんなの言い回しをするだけで相手も気持ちよく動けるんだそうです。
山田さんは「自分が美人だから?」と遠回しに褒めれれていると思うかもしれません・・・
部下にやる気と気づきを与える伝え方
成績が低迷している部下にはひたすら注意してしまいがち。
しかし、成績が悪いのは「何らかの理由」があり、そこを克服しなければ解決に繋がりません。
「お前、ここ数ヶ月ずっと低迷しているよな。やる気あんのか?」
「この前もクレームを起こすし、いい加減いつになったらちゃんと仕事できるようになるんだよ」
こんな叱り方をする方いますよね?
部下のすべての仕事を全否定してしまうと、部下が自分の課題に目を向けなくなるそうです。
部下もすべての仕事が悪いのではなく、「プレゼン資料を作成をさせたら優秀」だけど「顧客への接点が足りていない」という原因も考えられます。
例えば、そのようなケースでは以下のアプローチが効果的。
「いつも分かりやすい資料作るな。ところで、今月数字が厳しいみたいだけど、何か原因だと思う?」
部下のやる気を引き出すポイントとして、
①部下の優れた点を褒めて話しやすい雰囲気づくり
②部下に課題を解決するためにどうしたらいいのかを能動的に考えさせる
以上のステップを踏むことを本書では推奨されています。
部下に対して「意識と言い回しを変えるだけ」なら難しいことではありませんね。
より実践的に指導法のポイントを参考にされたい方は本書をチェックしてみてください。
著者:吉田 幸弘 (ダイヤモンド社)
Kindle版あり