知らなかったではもう遅い!何も知らずに「保険の相談窓口」に行く欠点とは?
保険選びにおいて「世界一やさしい保険の書籍」から、保険選びの基本ポイントをご紹介します。
著者:保険相談センター (東洋経済新報社)
死亡・病気・障害・老後・介護でいくら必要?5つの不安に備えるための最適な保険の…
続々登場している保険業界の最新トレンドは抑えるべき!
最近は様々な種類の保険が登場しているので、医療事情に合わせて保障内容を見直す必要があります。あまり知られていませんが、現在の政府の医療費削減策は、入院が長期化するほど診療報酬のポイントが下がる仕組みです。また、がんで入院・手術することに伴い、先進医療である「重粒子線治療」を受けることになります。
300万円超の費用がかかる場合、加入している医療保険やがん保険によっては、保障対象外のため”全額自己負担”となってしまうケースもあります。
最近では、入院をせずに通院で抗癌剤やホルモン剤などを定期的に投与する、いわゆる「化学療法が増加している」ことも把握した方がいいようです。
時代とともに医療事情は変化するもの。
いざという時に困らないため、医療事情にあった医療保障の内容を確認し、必要に応じて見直すことも大切です。
メタボやスモーカーは保険料が高くなる?
保険料を割安にする方法で、「リスク区分型」という商品があることをご存知でしょうか?
リスク区分型とは、喫煙状況及び健康状態などが所定基準に適合する場合、保険料の割引を行うもの。例えば、喫煙状況については、過去1年以内に喫煙歴がないことや、唾液検査結果が陰性であることが条件です。また、健康状態については、血圧やBMI(ボディ・マス・インデックス)などの数値が所定の基準を満たしている必要もあります。リスク区分型を用いた保険料の割引に加え、マイカーの運転状況で割引できるものもあるようです。
現在加入している保険がある方は、ご自身の生活習慣にあわせて、保険料の割引が対象になるか一度確認された方がいいみたいですね。
一度で二度美味しい?老後や教育資金の積立にもなる保険
ファミリー層からの多い保険相談といえば、「万一の死亡保障」「教育資金の準備」「老後の貯金」です。
そのような場合は、貯蓄や投資信託などで計画的に積立を行うと同時に「終身保険」を検討してみるのがオススメ。終身保険は、途中で解約しない限り保障が一生涯続き、万一の際に保険金が支払われる商品。また、解約返戻金(解約した時に戻ってくるお金)が貯まりますので、貯蓄性を兼ね備えています。
終身保険には主に4つのタイプがあります。
①定額終身保険・・・もっとも一般的な終身保険であり、解約返戻金は契約時に確定している。
②積立利率変動型終身保険・・・保険金額・解約返戻金は最低保証されている。積立利率は毎月見直され、その利率が最低保証利率を上回れば保険金額や解約返戻金が増加する。
③低解約返戻金型終身保険・・・保険料払込期間中の解約返戻金は、定額終身保険と比べて、7割しか受け取ることができませんが、保険料払込終了後の解約返戻金は同額となるため、保険料が割安で、保険料払込終了後の貯蓄性が高い。
④変動終身保険・・・保険金額は最低保証され、解約返戻金の最低保証はありません。保険料は、特別勘定(投資信託)で運用するため、保険金額・解約返戻金は変動します。他の終身保険より、予定利率が高いため、保険料は割安となっています。
以上のようにそれぞれの終身保険に特徴があります。
ライフプランにあった終身保険を検討する参考にしてみてください。
保険にも家族割!?夫婦や家族の割引のメリット・デメリットとは?
携帯電話のプランのように保険にもファミリー割引があります。ファミリー割引の「メリットとデメリット」はなんでしょうか。
■メリット
家族の保険に特約(例えば妻が夫の保険の特約となる)として付けるため、ひとりで加入するよりも保険料が安くなる
■デメリット
特約対象となる家族(このケースは妻)の保障は、夫の保障の6割となる。例えば、夫の入院日額が1万円あれば妻は6000円となる。離婚した場合、妻の保障はその時点で無効となる。
以上のデリットに加え、夫が万が一死亡した場合、妻のその後の保障や保険料の負担が、保険会社によって変わるようです。
たとえ夫婦であっても、保険に関しては一人ひとりお互いに独自保障を確保することが望ましいようです。
本書には、より詳しい専門知識やここで紹介しきれないほど細かく分かりやすい説明が掲載されています。保険選びの第一ステップとして本書を手に取られてみてはいかがでしょうか?
著者:保険相談センター (東洋経済新報社)