日本人の平均貯金額は1,000万以上!?日本人は「貯金好き」の真相
日本人は「貯金好き」って根拠のある話なのでしょうか?「お金の教科書」という著書を元にまとめてみました。
著者:泉 正人 (ダイヤモンド社)
20代で知っておきたいお金のキホン。知識ゼロでも大丈夫。一生もののお金の基礎知識が2時間で身につく入門書。
日本人の平均貯蓄額っていくらか知ってますか?
まず、初めに質問です。
単身世帯の平均貯蓄額(金融資産保有額)は次のうちどれでしょうか?
①100万円
②300万円
③500万円
④800万円
⑤1000万円以上
単身世帯っていわゆる「一人暮らし」ですよね?だったら100万円もあればよさそうな・・・。一方、独居老人が貯金を貯めこんでいそうな気もします。
正解は何番だと思われますか?
意外に多い?日本人の平均貯蓄額
金融広報委員会の調査によると、単身世帯平均貯蓄額は865万円、2人以上の世帯では1124万円です。
よって、正解は④番です。
みなさんの実感より多いと思われるかもしれませんが、それは一部の高額資産保有者の影響で全体の平均値が釣り上がっています。
一方、貯蓄額の少ない人から多い人までを順番に並べて、真ん中に位置する世帯の貯蓄額(中央値)を見ると、単身世帯で100万円、2人世帯で500万円が平均値ということが分かります。
よって、単身世帯の貯蓄額の中央値でみると、100万円となります。
預貯金が約半分。株や投資信託が少ない
同じ調査から、貯蓄額の内訳を見てみます。
予想通り、預貯金(銀行預金と郵便貯金)が圧倒的に多く、全体の約5割を占めます。あとは、生命保険と有価証券(株式、債券、投資信託)が目立ちます。
日本人は圧倒的に、現金貯金をしている世帯が多いことがわかります。
外国人と比べると、日本人はやっぱり「お金好き?」
日本人は「預貯金が非常に好きな国民」だと言われています。
一方、アメリカでは、手持ち資金の約半分以上を株式や投資信託で運用していて、現金・預金の割合は1割程度です。
預金金利が下げ止まりしている現在、せっかくの手持ちの資金を銀行に預けっぱなしにするのではもったいない・・・。さらに、預貯金だけに頼りすぎるとインフレリスクもあります。株式や投資信託なども視野に入れながら、バランスよく運用していくことが重要です。
著者:泉 正人 (ダイヤモンド社)
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