クレジットカードを持つなら2枚と4枚どっち?お金に好かれる人、嫌われる人の法則
普段使いしていない人でも、いざという時のために1枚は持っておきたいもの。あなたならクレジットカードを持つなら何枚持ちますか?
著者:菅井敏之〈 アスコム 〉
大切なことは、つねに「お金が増える選択」をすること。成功者たちは、銀行も、保険も、住宅も、資産を増やすために、かならず明確な意図を…
複数のクレジットカードには大きな落とし穴がある!
「街中の買い物でポイントが付く!」という触れ込みで多くのクレジットカードが巷に溢れていますね。
「何枚クレジットカードを所有しているかわからない」って方はいませんか?もし、何枚所有しているのか管理できていなければ、大きな落とし穴があるんです。
クレジットカードには「キャッシング枠」というものがありますね?そのクレジットカードで借りられる限度額です。つまり、「無担保でお金を借りられる限度額」のこと。
このキャッシング枠は、あなたに対する信用ですので、何枚クレジットカードをもっていても金額が大きくなることはありません。
例えば「キャッシング枠」が100万円だったとします。この場合、カードを1枚持てば、そのカードのキャッシング枠は100万円になります。
ここで、クレジットカードを4枚持ったら400万円になるかというとそうではありません。
4枚合計のキャッシング枠が100万円になってしまうのです。つまり、1つ1つのカード会社から見れば「あなたの信用力は低い」と見られてします。
予備として2枚持つとしても、クレジットカードを2枚以上作るのは避けたほうがいいでしょう。
クレジットカードを持ちすぎると家が買えなくなる!?
さらに深刻になるのは「家を買う」時です。
銀行が住宅ローンを融資するときの基本スタンスは「返済利率を収入の35%に抑える」こと。
例えば、毎月の手取り給料が30万円の人なら、月々の返済額が10万5000円を超えないようにするわけです。
但し、これには注意点があり「他の借り入れと合わせたトータルが35%」であること。つまり、クレジットカードでの借り入れが含まれるということです。
また、クレジットカードを複数所有していると、最悪な事態が起こる可能性もあります。
それは管理が行き届かなくなり、「入金遅れ」が発生してしまうこと。
銀行は当然ながら貸したお金が返ってこないことを嫌いますので、一度「入金遅れ」の履歴があると、「住宅ローンを断られるという事態にもなりかねない」と書かれています。
そのため、クレジットカードは1〜2枚にしぼり、「決済口座と給与口座を同じにする」ことを本書ではオススメしています。
クレジットカードなどの自分の信用情報は調べられるの?
もし自分の信用状態を調べたい方は「全国銀行個人信用情報センター」へ依頼すれば、信用情報の開示を受けることができるそうです(照会手数料が1,000円必要です)
その他にも「株式会社シー・アイ・シー」「日本信用情報機構」があります。
上記の信用情報機関は、情報の一部を共有していますので、どれかひとつの信用情報を取ればだいたいのことがわかるそうです。
今後のことを考えて、信用情報を確認してみるのもいいかもしれません・・・
コンビニで払うなら現金とクレジットカード、どっち?
「クレジットカードは2枚以上持たない方がいい」と書いてありますが、持っている限り、使い倒した方がいいと著者は言います。
「ポイントが付く」というお得もありますが、何よりお金の管理ができるというメリットがあります。コンビニで支払う小銭であるほど、毎日履歴を残すのが面倒ですよね?
面倒ということは、履歴を残す習慣がなくなりお金が貯まらないということ。
お金を貯めたい人は家計簿を付けましょう。
最近では便利な家計簿アプリやクレジットカード、電子マネーの支出を自動的に管理してくれる便利なサービスもあります。
積極的に活用して、毎日継続して支出をチェックしてみませんか?
今回はクレジットカードにフォーカスしましたが、紹介した書籍では銀行の正しい選び方から、マイホームを探す基準まで幅広くお金、資産に関する情報が盛り沢山です。
興味ある方は、ぜひチェックしてみてください。
著者:菅井敏之〈 アスコム 〉
Kindle版あり