不動産投資はキャッシュフローよりも◯◯重視！初心者もできる融資の受け方

本書では「実績のないうちは大口融資は難しいため、区分所有から始めてみる」ことを推奨しています。

区分所有とはいわゆるマンションの一室を所有するケースです。
区分所有の場合、融資の可能性があるのは日本政策金融公庫（https://www.jfc.go.jp）の国民生活事業融資。

限度額が「原則4800万円まで」と低く、「中古のアパートを一棟買えるかどうか」であるため、事業着手に際しては小規模不動産の購入向けということになるそうです。

不動産投資初心者の方は、まずは「少額から初めて実績を作ってから事業性融資を受ける」という流れがオススメのようです。

最初は、自己資金及び融資で「区分所有などの比較的安価な物件を購入」し、不動産賃貸業の事業実績を積むことがまずは第一のようです。

その後に、本書で推奨している投資手順は「中古の一棟アパートを土地価値以下で買う」手法。
「収益不動産の評価方法」を学べば、初心者でも必ず理解できるノウハウなんだそうです。

本書には「計算式や評価方法」が掲載されていますので、実績を積む前に「どのような方法なのか」知りたい方は本書の内容を参考にしてください。

「売価が高いものに対して、より安い売価を提示して買う」ためのフローとして、「売主に自分の考えを述べられるのは買付申込書しかないない」と著者は言います。

そして「買付申込書」のクオリティを上げることができれば、不動産投資初心者でも業者価格を可能にできるとのことです。

その中でも最も契約を取り付けやすい方法は「ローン特約無」と「瑕疵担保責任免責※」を付けること。
※瑕疵担保責任とは、欠陥や不具合があった場合に売主がその責任を負うもの

さらに「買付申込書」と合わせて「売主である地主に向けて手紙を添える」というノウハウがあるそうです。

売主は高齢者の割合が多く、また「高く売れれば誰でも売っていい」とは思っておらず、「賃借人や建物そのものを大事にしてくれる人に売りたい」と思っているケースが多いとのことです。
そのため、売主は「宅建業者の転売益を狙い」を嫌がるんだとか・・・

不動産投資の初心者は、「不動産収入がサラリーマンの給与所得を上回ること」を当面の目標とするといいようです。

地方銀行支店長から聞いた話によると、「サラリーマンの副業の融資には相当自己資金を入れてもらわないといけない」と言われていたそうです。

サラリーマンが不動産賃貸業を行う場合「不動産が本業となるように実績を積み重ねること」が不動産投資成功のポイントとなるようです。