あなたもコピーライターに!人気ライターが教える「文章力」が向上する3ステップ
本記事にて、人気ライターである戸田覚氏が教える「文章力」を向上させるためポイントをまとめましたのでご紹介します。
著者:戸田覚 (日経BP社)
製品・商品紹介、広報宣伝、ブログ、メルマガなどウェブで嫌われずに読まれる文章を書くためのノウハウを満載!
今こそ「文章力」で差がつく時代
インターネットが流行し始めた頃、動画が比較的簡単に扱えるようになり、「書く仕事」は激減すると思われていました。
しかし、今や誰もそんなことは思っていないはず。なぜなら、情報伝達の主役は今も「文章」であることに変わりはありません。
例えば、自動車やファッションなどのカタログページは、多くの美しい写真や動画が用意されています。ところが、写真や動画だけで商品購入に到る人はほとんどおらず、購入を決める前に「必ずWEBサイトの文章を細部まで読んでいる」といいます。
企業のWEBや消費者に向けて発信するオウンドメディア、通販サイト、ブログなど、今までは、ビジュアルやデザインばかりだったとしたら、その態度を改め、「ビジネスで勝つためにはウケる文章の探求が不可欠である」と著者はいいます。
結局、我々は商品を選定して購入したり、契約に至ったりするまでには、「最後に必ず文章を読んで判断している」からです。
「文章力」を向上させるためのステップ1.読ませる内容を練る
例えば、企業の新商品の特徴はデザインが新しくなったとします。
それこそ、「あなたやあなたの会社が言いたいこと」、それはつまり「ウリ文句」ですね。
しかし、ここで立ち止まって考えたいことが、あなたが買い手になったとき、相手の「ウリ文句」を聞きたいでしょうか?
大切なことは、書き手の「言いたいこと」ではなく、読み手の「読みたいこと」だと著者はいいます。
つまり、読者は「読みたいこと」にしか興味がありません。
大切なことは、自分が何を書きたいかを考えるのではなく、「相手が何を読みたいか」「何を知りたいのか」ということを考えることから始めること。
そして、想定する読者が「どんな場面に」「どのような気持ち」であなたが書いた読むのかを想像することで、読者に刺さる文章の書き方が変わってくるそうです。
「読者の行動や気持ちを考えて、キラーワードを提示することが最大の効果を生む。」
「文章力」を向上させるためのステップ2.人は知らないと困ることを聞きたがっている
『多くの人は「知っていると得すること」よりも、「知らないと困ること」を読みたいと思っている』と著者はいいます。
例えば、次の内容のどちらを読みたいでしょうか?
・最新スマホの素晴らしい新機能!
・気付かなかった!最新スマホの欠点
いかがでしょうか?
ニュースサイトを見ていて、思わずクリックしてしまう、読みたいと思うのは後者ではないでしょうか?
なぜなら、『世の中には商品やサービスなどの「良い話」を聞き飽きている人が多いから』だといえます。
「文章力」を向上させるためのステップ3.ネガかポジのいずれかに興味を持つ
iPhoneのような話題の新製品では、まずはその機能・性能に興味がわきます。
しかし、そうした関心は、ほんの一時しか続きません。
概略を把握した読者は、次に「何がいいのか」「何が悪いのか」を知りたくなるものです。
つまり、自分にとって良いのか悪いのか、言い換えれば、「買うべきか、買わざるべきか」を判断できる内容を求めるようになるそうです。
さらにいえば、自分がすでに持っている商品については、「悪い点があるなら知りたい」と思うケースがほとんど。
飲食や旅行のクチコミサイトで、悪い評価に目がいってしまうのもそのためです。
しかし、ここですべて悪い点を紹介すれば、目を引くのではないということが大切です。
一般的な消費者から見て「悪いイメージの商品」はネガポジが逆になります。
例えば身体に悪いイメージの「タバコ」や「ポテトチップス」はネガティブなイメージのある商品。
その商品に対して、「悪い点」を挙げて紹介するより、「素晴らしい点」に絞って文章をかけば、読者の興味を引き込むことができるそうです。
無意識にニュースサイトを見ていても、思わずクリックしてしまうタイトルや、引き込まれるような文章は、まさにプロのテクニックの賜物なのかもしれません。
最強コピーライターである佐々木圭一氏著書のベストセラーとなった『伝え方が9割』のポイントについてもまとめていますので、こちらからご参考ください。
⇒ 最強コピーライター佐々木圭一が教える「心に響く言葉」- 伝え方が9割まとめ(1)
著者:戸田覚 (日経BP社)
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