すべての悩みの種は人間関係にあり?今こそ”嫌われる勇気”を持ってもう悩まない
今は海を越えて韓国でも30〜40代の女性に支持されて爆発的に売れてるそうです。
著者:岸見 一郎, 古賀 史健 (ダイヤモンド社)
本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。
嫌われる勇気の話に出てくる「アドラー心理学」って?
アドラー心理学とは、オーストリア出身の精神科医、アルフレッド・アドラーが20世紀初頭に創設した新しい心理学です。
日本では心理学というと「フロイト」とか「ユング」の名前が有名ですよね?
しかし、世界的にはフロイトとユングと並ぶ三大巨頭の一人としてアドラーの名前が挙がります。
嫌われる勇気では「すべての悩みは人間関係にある」と断言!それってほんと?
例えば、あなたが身長が低くてコンプレックスを持っていたとしましょう。
それはなぜ、コンプレックスなのでしょうか?
世の中に自分以外誰もいなければ、それはコンプレックスにならないはずです。
「周りの人と比べて劣っている」と思うことは、平均身長が低い国に行ってしまえばコンプレックスとは感じなくなるものです。
これは「学歴」でも「収入」でも「出身地」でも、何にでも当てはまります。
「嫌われる勇気」の中で他人と比較することをやめることが大事だと言われています。
人間関係改善のコツ!嫌われる勇気を持って「人生は他者との競争ではない」と認識せよ
人間に上下の区別なんてありません。
人それぞれ性別、年齢、知識、外見などの違いはあります。
しかし、それは「同じではないけど対等」であるということ。
同じ平らな地平に、前を進んでいる人もいれば、その後ろを進んでいる人もいます。
また劣等感について、本書ではこのように語られています。
健全な劣等感とは“他者との比較”の中で生まれるのではなく、“理想の自分との比較”から生まれるものである
「他人と比較したところで、あなたの”本当の価値”が上がる訳ではない」と本書では語られています。
人間関係改善の最終奥義!嫌われる勇気をもって「課題の分離」をせよ
人間関係に問題が起こったとき「これは誰の課題なのか?」と考えましょう。
例えば、勉強をしない子どもに対して、親が「勉強しなさい!」と命令することは他者の課題に対して土足で踏み込む行為であるといわれています。
そうではなく、「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題を分離することが大切です。
世の中にはこのようなことわざがあります。
「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」
相手を無理に変えようとすることで、人間関係が解決することはありません。
「これは誰の課題なのか?」という視点を持ち、決して「自ら相手をコントロールすることはできない」と理解することが大事だと言います。
物語のように進んでいくので、自己啓発本が苦手な方でも読みやすい内容です。
劣等感やトラウマ、人間関係など悩みを持った現代人にオススメしたい一冊です。
著者:岸見 一郎, 古賀 史健 (ダイヤモンド社)
Kindle版あり