堀江貴文氏が『獄中で号泣した!!』2冊の本とは?
著者:堀江 貴文 (角川書店)
『二重らせん』『とんび』『山賊ダイアリー』。獄中で読んだ千冊からオススメ本をセレクト。そこから話は「ビジネス」「生活」「日本の未来」にまで広がり…
堀江貴文氏は、なぜ1000冊も本を読んだのか?
収監と同時に、僕の人生でもっとも過酷な情報戦が始まった。
刑務所内で僕を情弱から救ってくれたのは、スタッフが差し入れてくれるブログやツイッターのプリントアウト、雑誌、そしてのべ1000冊に及ぶ本だった。プロローグ
ホリエモンこと、堀江貴文さんはご存知のとおり、2011年6月20日〜2013年3月27日まで「長野刑務所」に収監されていました。
刑務所内ではインターネットが繋がらないということもあり、堀江貴文さんは収監から仮釈放までの間に、1000冊にも及ぶ本を読破されたそうです。
今回紹介している著書は、1000冊読破した中から厳選した42冊を紹介されていますが、この記事ではその中から「堀江貴文さんが獄中で号泣した2冊の本」をまとめます。
堀江貴文さんが獄中で号泣した本①『とんび』(重松清)
「こんな素晴らしい本をなぜ、今まで積ん読なんかにしていたのか」と号泣しながら思ったものだ。
『とんび』(重松清)は、思い切り泣きたいという人に、激しくオススメだ。決定!「人生で一番泣いた本」
『とんび 〜あらすじ〜』
物語の舞台は昭和37年、戦後のいざなぎ景気に沸いている頃の日本。
元暴れん坊でトラック運転手のヤスとその妻・美佐子の間に子どもが生まれる。
旭(アキラ)と名付けた子と、妻とともに過ごす日々は、幼い頃に親と離別したヤスさんがようやく手にすることができた、小さな幸せだった。
しかし、家族に突然に悲劇が訪れ、その小さな幸せは、ヤスの目の前で無残にも打ち砕かれてしまう・・・。
我が子の幸せだけは守ろうと立ち上がる不器用な父親の、悲しくも深い優しさに満ちた物語である。
タイトルの『とんび』とは、「とんびがタカを生んだ」の「とんび」であり、旭はまさにできのよいタカのように成長していく姿から付けているそうです。
堀江貴文さんが獄中で号泣した本①:とんび (角川文庫)
堀江貴文さんが獄中で号泣した本②『東京タワー』(リリー・フランキー)
刑務所で本作を泣きながら読んで思ったのは、映画よりも100倍ぐらい良いということだ。
何も映画が悪いと言っているのではない。本を読んでいると、リリーさんの声が聞こえてくるし、あの方言の言い回しが郷愁をさそうのだ。決定!「人生で一番泣いた本」
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 〜あらすじ〜』
リリー・フランキー自らの幼少時代から最愛の母との永遠の別れまでを、“ボク”と“オカン”の強い絆を中心に、2人を取り巻くさまざまな人々との温かい触れあいとともに描いた自伝小説。
だらしない、ごく普通の男である“ボク”、その息子と一緒にいられることの喜びを噛みしめながら、やさしく、ときにユーモラスなたたずまいで暮らす“オカン”。
“自由”が大手を振って歩き、個を重要視するあまり家族の絆も希薄になってしまったと言われる昭和の戦後世代。しかし、そんな人々の心の根底にはしっかりと、家族を思うやさしさや温かさがあることを、この映画は涙とともに気付かせてくれます。
“ボク”のあふれる思いやり、“オカン”がふとみせる微笑みに、人間普遍の愛を感じさせる『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』、名作です。
堀江貴文さんが獄中で号泣した本②:東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン (新潮文庫)
厳選の42冊すべて読みたくなるほど書評が面白い
これらの本は、いわば僕が刑務所という情報の壁の向こう側で、時間と戦いながらキュレーションした名作たちである。この本のおかげで僕は、仮釈放されても、前以上のパフォーマンスでシャバに復帰できたと言えるかもしれない。
プロローグ
先ほど紹介した「堀江貴文さんが獄中で号泣した2冊の本」に共通していることは、いずれもファザコン、マザコンの話だそうです。
ファザコン、マザコンになりたいとは思わないけど、なれないからこそ、何か惹かれるものがあったのかもしれない。
134ページ
紹介した2冊以外にも、「仕事・ビジネス」「生き様」「ライフスタイル」などの様々なカテゴリで厳選された42冊の書籍が紹介されています。
42冊すべての本を堀江貴文さんが書評されているので、本書を読むだけで「読書欲」がどんどん沸いてくるかもしれません・・・。
また、ホンビューでは堀江貴文さんが推薦文を書いている『なぜ関西のローカル大学「近大」が、志願者数日本一になったのか』という書籍もまとめています。堀江貴文さんは近大こと、近畿大学の大学運営について絶賛されており、その近大の強さの秘訣を知ることができる良書です。
紹介した書籍:ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った (ノンフィクション単行本)