阿川佐和子氏に学べ!コミュニケーションの基本「聞く力」
著者:阿川 佐和子 (文藝春秋)
頑固オヤジから普通の小学生まで、つい本音を語ってしまうのはなぜか。インタビューが苦手だったアガワが、1000人ちかい….
阿川佐和子さんの「聞く力」はお見合いで鍛えた力?
今ではインタビューの達人である阿川佐和子さんですが、若い頃にたくさんのお見合いを経験されたそうです。その数なんと約30回以上!
「あの経験は決して無駄ではなかった」と自身でも感じているようです。「聞く力」を磨くには、初対面の人との会話経験を積むことが大事ということなんだそうです。
コミュニケーション基本「聞く力」その1 「あれ?」と思ったことを聞く
コミュニケーション基本「聞く力」その1 「あれ?」と思ったことを聞くこと。
例えばインタビューの相手の職業が作家だった場合。その人の小説を3冊読んでみて「あれ、この人の作品にはいつも磯の強い女性ばっかりでてくるな」といったことに気づけば、「気の強いタイプの女性が好きなのですか?」と聞いてみるそうです。
事前に質問を用意することも大事ですが、「聞く力」には純粋に興味を持ったことを探す努力が大事ということなんだそう。
コミュニケーション基本「聞く力」その2 相づちの極意
話を聞く。親身になって話を聞く・・・
それは「自分の意思を伝えよう」や「自分がどうにかしてあげよう」など、そういう欲を捨てて、ただひたすら「聞く」っていうことだそうです。
相づちの極意といっても、”相づちをしっかりしよう”という意識ではなく「ちゃんと聞いてます」という合図、あるいは「もっと聞きたいです」という促しのサインだけ。「相づち」は、そういう位置づけなんですね。
コミュニケーション基本「聞く力」その3 容易に「わかります」と言わない
阿川佐和子さんは「容易にわかりますと言わない」ことが大事だと言います。
例えば、あなたが”運動も十分に出来ないくらいの腰痛”に苦しんでいるとしましょう。腰痛が酷くて趣味のスポーツも満足にできず、ストレス解消ができていないような状態です。それを人に話した時「わかります!私もたまに腰痛になるんです」と言われたらどうでしょう?
人の気持ちは容易にわからないもの。簡単に人の気持ちに共感する人は信用出来ない人という印象を持たれるかもしれません・・・
そんな彼女ですが今でもインタビューの直前まで緊張しているそう。初対面の人と話すのが苦手意識を持たれている方にも参考となるベストセラー書籍です。
著者:阿川 佐和子 (文藝春秋)