発声法は「癖」なので誰でも改善できるみたいですよ。声は癖ですから。
著者:高山 華奈 (CCCメディアハウス)
声なんて変えられないと思っていませんか?発声は単なる癖。だから…
声は持って生まれたものではなく、「癖」であることを知る
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多くの人は「声は変えられない」と思っているかもしれません。
しかし、決してそんなことはありません。
声は変えられます。
なぜなら、発声は持って生まれた「資質」ではなく、単なる「癖」なんだそうです。「癖」は誰でも意識して改善すれば治ります。そして声が変われば、あなたの印象が変わるかも知れません。
あなたもできる発声法改善その1「ゆがみを直す」
体のゆがみの典型的な代表格は「猫背」です。極端な猫背の結果として、深呼吸ができなくなった体は、ため息で呼吸をするようになります。
そのような浅い呼吸では大きな声も出ず「覇気の無さ」を与えてしまうようです。
あなたはしっかり胸を張っていますか?
体がゆがんでいると、声も歪んでしまいます。「体の歪み」「心の歪み」「声の歪み」はすべて繋がっているそうです。
どれかひとつを良くしようと思っても無理。すべてが「切っても切り離せない関係」にあるので、声を良くするには猫背を直して、精神状況を健康に保つことが大前提なんだそうです。
あなたもできる発声法改善その2「発声の基礎」
発声法の基礎は「脳に酸素を送り込む」ことだと言います。そのため、脳に酸素を送り込む手順を紹介します。
■手順
①大きく息を吸い込みます
②ため息をつくように息を吐きながら「は〜」と声を乗せてみたください
発声の基礎はこれでOKです。
「息を吸ったから、吐くときに声でも出してみようかな」という自然な感じで発声するのが大事だそうです。
ヴォイストレーニングに来る方の大半は「声を出しましょう!」という瞬間に緊張して、息を止めてしまうそうです。
そして、息を止めた状態から、お腹の中に残っている「ため息のようなもの」を、のどの力を利用して吐き出そうとするから、「喉声」になってしまうとのこと。
一方、呼吸をするように発声することによって、声に適度な息が含まれ、それが心地よく耳に届き、相手の心に自然と入り込む声になるんだそうです。
そして、呼吸をしながら声を出すことで、脳にも十分な酸素が行き渡るようにもなります。
正しい発声をすることで、血行も良くなり、体が熱くなり、新鮮な酸素が十分に脳に届くようになるそうですよ!
発声法を改善して人生がこんなに変わる
ヴォイストレーナーの著者が実際に発声トレーニングした人は、見違えるように性格が変わっていく人が多いそうです。
シャイで女性との接し方がうまくなかった若者が、自信を付けて「恋愛ハンター」みたいになったり、人前で話すと緊張してカミカミだった男性が、堂々と話せるようなったり…
人は”正しい発声法”を身に付けるだけで、性格まで変わってしまうそうです。
本書には職業別のトレーニング事例など具体的がたくさん載っていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
著者:高山 華奈 (CCCメディアハウス)
Kindle版あり